このブログは「ぼく」が、FXの女神である「女神大先生」にFXを教えてもらう構成となっています。
「ぼく」と一緒にFXを教わりながら、FX取引に必要な知識と、FXの世界で生き残るための考え方を身に付け、FXを使ってお小遣いを貯めていきましょう。
一発逆転のギャンブルは置いといて、まずはお小遣いを稼ぐメンタルで進めるのが成功への近道です。
今回の内容:FX取引において重要な各種注文方法とその活用術について学びます。基本的な注文方法の違いと、それぞれの使い方を解説します。
FXにおける注文の基本
FXの全体概要は分かったけど、
注文の方法が何個もあるんだよなあ・・・
「ぼく」は口座開設すらしていないFX初心者で、絶賛勉強中だ。
単純に注文するのは簡単そうだが、何やら色々注文方法があることが分かった。
これら注文方法を理解すれば、FXでの大勝利に近づくかもしれない。
ということで今回は、女神大先生に注文方法について教えてもらおう!という魂胆だ。
ノートを開いて念じるとFX女神大先生は出現してくれた。
はい。こんにちは。
今日はFXのどんなことが知りたいのですか。
初心者のぼくにも分かるように、
注文方法について教えてもらえませんか?
色々あって良く分からなくて。
分かりました。
基本的な注文方法について見ていきましょう。
女神大先生はポケットからごそごそと紙切れを取り出し、ぼくへ差し出した。
その紙切れにはこう書かれていた。
今回の内容「FXにおける注文方法の手引き」
1.成行注文と指値注文の違い
2.逆指値注文は損切り設定で利用できる
3.OCO注文は利確と損切りの設定に便利
4.IFD注文とIFD-OCO注文の使い方
5.注文を活用したリスク管理法
6.注文ミスを防ぐためのコツ
では説明していきますね。
成行注文 vs 指値注文:違いと使い分け
成行(なりゆき)注文と指値(さしね)注文は、最も基本的な注文方法です。
成行注文は、現在の価格で即座に注文する方法です。
一方、指値注文は、指定した価格に達したときに注文を行います。
言い換えると、次の通りです。
成行注文:即時注文
指値注文:予約注文
図でイメージすると分かりやすいです。
成行注文は、現在価格で即時注文が執行されてポジションを持ちます。
指値「買い」注文の場合、価格に達したタイミングで注文が執行され、より良いポジションを持つことも可能。
そのまま下がっていくパターンもあるので、必ず損切りについても一緒に考えましょう。(後述の逆指値注文を参照)
※注文ルールとして指値「買い」の場合には、現在価格より下の価格(レート)で指値を設定します。
成行注文は、欲しい商品をすぐに買うイメージです。
指値注文は、セール価格で予約して買うような感じですね。
もちろん指値注文であっても、「売り」「買い」のどちらも行えます。
例えば、現在USD/JPYを130円だとします。
これが131円まで上がってきたら「売り」で注文したい という時は指値「売り」注文を使えます。
指値「買い」と指値「売り」の注文は以下のイメージになります。
まとめると以下の通りです。
成行(なりゆき)注文 | 指値(さしね)注文 | |
---|---|---|
執行タイミング | 即時 | 指定価格に達したタイミング |
価格 | 現在のレート | 指値売り:現在レートより上で指定する 指値買い:現在レートより下で指定する |
執行の確実性 | 確実に注文が執行される | 価格が達した時のみ執行される (いつになるかは分からない) |
メリット | 急変でも対応可能 | 予約のため、チャートを見ていなくても良い |
デメリット | 現レートでのみ注文可能 | 急な変動でも価格が到達したら注文が執行される |
もちろん、指値注文でポジションを持てたからといっても、市場の値動きが自分に有利に動くとは限りません。
そのまま不利な方向へ突き進む場合もあるので注意は必要です。
指値注文する時には、単なる「値ごろ感」ではなくチャートを分析した上で、
「ここまで上がったら下がる期待値が高い(天井)」、
「ここまで下がったら上がってくる期待値が高い(底)」 という場面で利用することになります。
実際には、後述するIFD-OCOを使うことが多いかもしれませんね。
逆指値注文は損切り設定で利用できる
逆指値(ぎゃくさしね)注文は、損失を最小限に抑えるために使われます。
現在の価格より不利な価格に設定し、その価格に達すると注文が執行されます。
これにより、大きな損失を防ぐことができます。
図で示すと以下の通りで、「ここまで下がったらポジションを決済しよう(手放そう)」というレートで設定します。
「逆」の指値になるのですが、最初は分かりにくいので、
損切りの時に使う予約注文と思っておけば大丈夫です。
例えば、現在の価格が110円で買いのポジションを持っていて、109円に下がったら売りたい場合に逆指値注文を設定します。
損切りを行い、さらなる下落による損失を防ぐことができます。
未来は何が起こるか分かりません。
注文するときに予め損切りラインを決めておき、逆指値で損切り予約注文を設定することが出来るように、しっかりトレーニングしましょう。
逆指値注文は重要ですので、必ず覚えましょう。
OCO注文は利確と損切りの設定に便利
OCO注文は、One Cancels the Otherの略で、二つの注文のうち一つが成立すると、もう一方が自動的にキャンセルされる注文方法です。
言い換えると、利益確定と損切りの2つの注文を同時に設定できる注文方法です。
例えば、ドル円を110円で「買い」で注文後、
112円まで上がった時で利益確定の指値注文と、
108円まで下がった時の損切りの逆指値注文をOCO注文で設定します。
一方の注文が成立すれば、もう一方は自動的にキャンセルされます。
図で示すと以下の通りで、
成行買いなどで既にポジションを持っている状態で利用するのがOCO注文です。
IFD注文とIFD-OCO注文の使い方
IFD注文(If Done注文)は、新規の注文と決済の注文を同時に予約する注文方法です。
IFD-OCO注文は、新規注文とOCO注文を一緒に注文する方法です。
IFD注文 =新規+利確 または 新規+損切りの注文
IFD注文は先に述べたとおり「新規の注文」と「決済の注文」を同時に予約することが出来ます。
決済部分は以下2つのいずれかで設定可能です。
1.新規のエントリー+利確の注文
2.新規のエントリー+損切りの注文
例えば1のパターン。
ドル円を買いたい場合、IFD注文で110円の指値「買い」と111円で利益確定のための指値「売り」注文を行うことが出来ます。(下図参照)
上記が1の利確のパターンになりますが、そのまま下がっていく場合も考えられますよね。
そのような場合に備えて、2のパターンの「新規の注文」と「損切りの注文」のIFD注文があります。
具体的には、ドル円を買いたい場合、IFD注文で110円の指値「買い」と、109円で損切りのための逆指値「売り」注文を設定することになります。(下図参照)
実際にIFD注文を利用する場合は、このような逆指値と組み合わせるIFD注文を推奨します。
想定外の値動きがあっても損失を抑え、致命傷を避けることが出来ますからね。
IFD-OCO注文 =新規+利確&損切りの注文
IFD-OCO注文は、新規注文に加え、利確と損切りの2つの注文を一緒に注文できます。
例えば110円で買い注文が成立した後、112円で売りの指値注文(利確)と109円で売りの逆指値注文(損切り)を同時に設定します。
新規注文+OCO注文の組み合わせですね。
図で示すと以下の通りで、まだポジションを持っていない状態から、
指値買いの注文と、利確・損切りの注文を全て予約するのがIFD-OCO注文になります。
これは便利な注文方法です。
損切りも利確もどちらも予約することが出来ます。
成行き注文だけでも取引は出来ますが、このような注文方法は便利だからこそ用意されています。
取引ツールにより操作方法は異なりますが、少しずつ試してリスク管理できるようにしていきましょう。
なお、IFD-OCOも指値注文も、まだ未執行の部分については指定値の調整は可能です。
「やっぱりキャンセルしよう」と思った時にはキャンセルすることが出来ますし、
「やっぱりもう少し損切り設定を浅めに設定しよう」と思った時には調整することも可能です。
あとから一部調整するのは手間かもしれませんが、利用する取引ツールで注文の修正方法について確認してみてください。
注文方法を駆使したリスク管理法
場面に合わせて注文方法をうまく使い分けることで、リスク管理がしやすくなります。
例えば、指値注文と逆指値注文を組み合わせて損失を限定しつつ、利益を確保する方法があります。
具体的には、ドル円を110円で買った後、112円で売りの指値注文と、109円で売りの逆指値注文を設定します。
これによりリスクを限定しつつ、利益を確保することができます。
注文方法は分かりにくい用語だとは思います。
ですので最初は分かりやすく「予約の買い注文」「予約の損切り注文」と覚えても構いません。
ただし、取引ツールでは「指値」「逆指値」と出てくるので、対応表などを手元に用意しておくと間違いも減るでしょう。
なお、今回は説明から外していますが、取引ツールやFXの業者によってはトレール決済などもあります。
様々な注文方法がありますので、自分のスタイルに合う注文を使い、リスク管理していきましょう。
注文ミスを防ぐためのコツ
注文方法の説明ついでに、注文ミスについても補足します。
注文ミスは想定外の注文になるので、損失に繋がってしまうこともあります。
注文ミスを防ぐためには、注文前に価格や数量を再確認する習慣をつけることが重要です。
また、注文画面の操作ミスを防ぐために、確認画面を利用することも有効となります。
基本的なことではありますが、致命的な注文ミスは無くしましょう。
※確認画面を表示させないワンクリック注文などがあったりします
取引ツールにより操作方法も若干異なるので、
自分の利用する取引ツールの使い方については、しっかり確認しておきましょう。
万が一誤った時の損失を減らすためにも、注文時は取引数量(ロット数)だけでも必ず見直すと良いですね。
よく間違える場合は、ゆびさし確認することでも効果はあります。
注文ミスが心配で心配で・・・という場合には、
思い切って口座のお金を少なくすることで、心理面での負担を減らすことも出来るかもしれませんよ。
まとめ:自分が使う注文方法を覚えておこう
注文方法がいくつもありますが、
まずは損切り設定の方法を先に覚えてみてください
やっぱり損切りは重要なんですね~
では、今回はここまで。
ゆらりと空間が歪み、女神大先生は姿を消した。
今回の講義のふりかえり
ぼくは女神大先生の講義中にメモした内容を読み返し、今回教えてもらった内容を振り返った。
・成行注文は今のレートで注文すること
・指値注文は予約注文のこと
・逆指値注文は損切りで利用できる
・IFD-OCOを使えば、予約でエントリーしつつ利確と損切りの設定が同時に行える
・損切りの方法を優先して身に付ける
損切りするのは逆指値注文だな。
よし、覚えたぞ。