ポジポジ病の改善のためには、勝率とリスクリワードを意識する

アイキャッチ画像。FXトレードでのポジポジ病改善のために意識すべきこと FXの基礎知識
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このブログは「ぼく」が、FXの女神である「女神大先生」にFXを教えてもらう構成となっています。
「ぼく」と一緒にFXを教わりながら、FX取引に必要な知識と、FXの世界で生き残るための考え方を身に付け、FXを使ってお小遣いを貯めていきましょう。

今回の内容:ポジポジ病になってしまった「ぼく」が、ポジポジ病について学びます。勝率とリスクリワードの観点から克服にいたる考え方を学びます。

ぼく、ポジポジ病を患う

ある程度FXの知識が身についてきたものの、トレードがシンドイ…

ぼく
ぼく

昨日も深夜3時までチャート見てたし寝不足だ…

夜な夜なトレードを頑張っているが、寝不足のためか成果に繋がらない。
これは何とかしないといけない。
そんなわけで、今回は女神大先生に助言を貰おうと思う。
さっそく爺ちゃんの形見のFX取引ノートを開き、女神大先生を召喚することとした。
いつものごとく部屋の空気が歪み、女神が現れた。

女神大先生
女神大先生

はいはい。女神大先生です。
FXは順調ですか?

ぼく
ぼく

最近夜中までトレードしてるんですけど調子が良くなくて。
回数はかなり多いんですけど…

女神大先生
女神大先生

それ、ポジポジ病かもしれませんねえ

ぼく
ぼく

ポジポジ病・・・病気ですか?

女神大先生
女神大先生

ええ、病気・・・ね。
では今回はポジポジ病の克服について話していきましょう。

ぼく
ぼく

え?病気って…ちょっと待ってくだ

ポジポジ病とは

女神大先生
女神大先生

既に分かっていると思いますが、
ポジポジ病の症状から説明していきます。

女神大先生はポケットからごそごそと紙切れを取り出し、ぼくへ差し出した。
その紙切れにはこう書かれていた。

今回の内容「ポジポジ病の克服!」
1.ポジポジ病は「お金お金」の状態
2.問題点の理解
3.問題点の分析と改善点
4.勝率を意識する
5.リスクリワードを意識する

女神大先生
女神大先生

初心者も中級者も陥るのがポジポジ病

ポジポジ病は「お金!お金!」で頭がいっぱいの状態

ポジポジ病は、目先のお金に目が眩んだ状態。

悩んでる人は既に分かっていると思いますが、
エントリーしないと気が済まない状態。
待てば良いのに、不利な位置からエントリーし、すぐ逆行。
こんなはずじゃない、もう少し待とうと思い、結局損切り。
その後取り戻すために反転したと思ったらすぐエントリーするも、再び逆行して損切り。
1日に何十回、何百回もエントリーした挙句、
最終的に収益がマイナスという結果になるのがポジポジ病。

そこまで回数が多くない場合でも、「エントリーしないのは損」の考えに支配され、待つことが出来ない。
衝動的なトレードを繰り返した結果、「納得のいかないトレード履歴」の出来上がり。

これを聞くと、
「そんなこと分かってる」
「それを治したいのだけど治らない」
「自分の手が勝手に動いて…」
と思うことでしょう。
思ってもやめられないからポジポジ病なわけです。

エントリーしないと「利益を逃す」と思う思考がポジポジ病の根本原因なのかもしれません。
「お金!お金!」の思考になっていますので、深呼吸してまずは落ち着きましょう。

問題点の理解

問題点の前に、理想のFXトレーダーを考えてみましょうか。
ここでは極端な例として、以下を理想形としてみます。

トレーダーの理想形: 毎日ポチポチ2時間だけトレードし、月収1000万の億トレーダー。

では、現在のあなたはどうでしょうか。
人にもよりますが、ポジポジ病なら以下のようなことが考えられそうですね。

ポジポジ病かもしれない現在のあなたの状態(想定される要素):
・チャートを見る時間が多い
・1日に何時間もチャートをチェックしている
・とにかくエントリー出来そうなポイントを下位足まで深堀りして探すことが多い
・トレード回数は多いが、結果として負けている
・経済指標のタイミングでギャンブルトレードすることもある

ぼく
ぼく

ぼく全部ですよ・・・

もしあなたがポジポジ病だとした場合、
それによる問題点も列挙していきましょう。

ポジポジ病のあなたの現在の問題点:
・エントリー回数が多いということは、その分スプレット代を取られている
・トレードに時間を割くため、検証や振り返りの時間を確保出来ていない。または少ない。
・負けが続くことでメンタル面での悪影響が出ている可能性がある
・深夜までトレードすることで寝不足になり、翌日のパフォーマンスに悪影響が出ている可能性。
・資金が減っている

もちろんこれは勝手な想像の範囲ではありますが、
当たらずとも遠からずといった状態かもしれません。
そもそも今のあなたの状態は、理想形のトレーダーと比べてどのくらい違いますか?
(理想形から)かけ離れていると思うのであれば、そのギャップ(差。違い)を埋めていくことが今後の目標となります。

ぼく
ぼく

何だか今日は厳しいぞ・・・

問題点の分析と改善点

問題がありそうだ、ということは理解出来たと思います。
では、どうやって改善するか。

いまポジポジ病で悩んでいるのであれば、トータルもしくは直近のトレードの結果がマイナスになっていることでしょう。
本当の問題を見つけるため、トレード結果を分析してみましょう。

今回は例として、以下で考えてみます。
・トレード回数: 50回
・勝率 : 0.3 (30%で勝ち)
・損切設定値: 2000円 (2000円マイナスになったら損切してる)
・リスクリワード比: 2 (利益額÷損失額が「2」になるところでエントリー)

以下に設定したので、このまま「計算する」を押してみてください。
すると、期待損益値が -10000円になりますね。
今回は考え方を理解できれば良いですが、現状の自分に近い数値でも確認してみてください。

取引回数:



勝ちトレード数:
負けトレード数:
期待損益値:

数値を変更してみると分かることが2つあります。

1.以下を増減させても結果はマイナスのままであるということ
 ・取引回数
 ・損切設定値

2.以下が改善する(数値が大きくなる)ことで結果がプラスに転じるということ
 ・勝率 をより良くする(大きくする)
 ・リスクリワード をより良くする(大きくする)

勝率とリスクリワードが重要であることが分かりますね。
今後はこの2つ、勝率・リスクリワードを意識するようにしてみてください。
これがポジポジ病を克服する第一歩になります。

「それが出来れば苦労はしないんだよ!」
という心の声が聞こえてきそうですが、安心してください。

勝率とリスクリワードを明日から良くする ではなく、
勝率とリスクリワードを明日から意識する と言っています。
「意識してみるか!」程度のノリであれば出来るでしょう。

まずは意識する。
意識が出来たら「頑張って意識できた!」と日記にでも書き留めてみるのも良いですね。
意識する習慣がつけば、そこから派生してより良くするための試行錯誤も始まるでしょう。

もちろん、既にポジポジ病を患っている状態なので、
期待値の低いトレードを控えるようにすることも重要になります。

ギャンブルは厳禁です。
特に以下のトレードは止めてください。
・相場の急な変動に飛び乗る
・経済指標の発表タイミングでトレードする

もちろん、今までのトレードで勝率が60%を超えるトレード手法であれば残しても良いでしょう。
しかし今現在、ポジポジした結果、負けが膨らんでいるのではありませんか?
現状を受け入れ、これから未来のトレードに焦点を当ててみても良いと思いませんか。

勝率を意識を持つ

誰しもが「勝率を上げたい」と思っているはずです。
逆をいうと、勝率を上げるのは難しいと言うことができます。

今からトレード方法を伝えることが出来たとしても、たとえ手取り足取り伝授したとしても、
ポジションの全てをリアルタイムで伝えたとしても、
一時的には勝てるかもしれませんが、最終的にはあなたのスキルに左右されます。
タイミングがズレればリスクリワードが変化しますし、
プラスになったとしても利確タイミングがズレれば全戻しもあり得ます。
いい気になって無茶なトレードをして、もし失敗したら大損です。
もし私が居なくなったら、ふりだしに逆戻りです。
必ずあなたの頭で、あなたの能力でトレードするようにしてください。

ここで相場の格言を少し。
相場の世界には格言がいくつもあります。
そして昔から残っている格言は、残るに値する普遍的な学びがあるというものです。

ポジポジ病のあなたには「待つも相場」でしょうか。
「頭と尻尾はくれてやれ」でしょうか。
いずれにせよ、衝動的なトレードを今すぐやめて、今は守りに徹底するべきと言えます。

月足、週足、日足でしっかりと環境認識して、大局のトレンドを見つけてください。
そして堅いレジサポラインを見つけ、それを背にするようにエントリーしていくようにしてください。
もちろん、堅いレジサポを抜けてしまった後は不利な方向へ伸びることが多いですが、その場合は早めに損切りして仕切り直しです。
また、レジサポを抜けてからすぐにエントリーも止めてください。
しっかり戻りを待ってからエントリーすることを心がけることが重要です。
その方が損切りまでの距離を小さくすることが出来ることが多いです。

何はともあれ、ポジポジし続けた今のあなたなら待てるはずです。
スバ抜けた行動力を発揮してポジポジしていたわけですから、
その行動力を発揮して「積極的に待つの行動」をしてみてください。
必要以上にチャートを見る必要は無く、時間帯を決めて散歩に出たり、家事をするという行動でも良いでしょう。

トレーダーの中には、チャートを見ない時間を意識的に作っているトレーダーが多数います。
専業トレーダーであっても、チャートを見るとエントリーしたくなる気持ちが出てくることもあるのです。
だからこそ、あえて見ない時間帯をつくって「待つ」のです。
負けている現状を受け入れ、落ち着きましょう。

ここまで何度も「待つ」と言いましたが、何を待つのか。
取引するのにちょうど良いタイミングまで辛抱強く待つということです。
期待薄のタイミングで衝動的な取引をしてしまった場合は、やはり負ける可能性は高いと言えます。
この負けに繋がる取引を減らします。
単純に負けの回数が減れば勝率も上がるという計算です。

スキャルピングの専業トレーダーを目指している方以外は、
しばらく15分足以下で探すことも止めましょう。
ゆったり構えて期待値の高いタイミングを待ちましょう。

焦らなくても良いのです。
相場は無くなりません。
来週も来月も、相場はあります。
あなたの理想のトレーダーが「1日1時間ポチポチするだけの億トレーダー」だとするのであれば、今からその生活スタイルを模索してみるのも良いかもしれません。
とはいえ勝率を上げたい現状、勉強や検証が必要ならば、デモトレードで試してみるもの有効な手段の一つかもしれません。
個人的にはデモトレードよりは、(少額でも)リアルマネーで勉強する方が、メンタルも含めてトレーニングにもなるでしょう。

リスクリワードを意識し、無駄なトレードを減らす

先ほどの計算でも分かりますが、
勝率が低くとも、リスクリワードが良ければ結果がプラスとなります。
エントリーする際には、リスクリワードが良いポイントに絞ってみましょう。

エントリー後、1万円プラスになるかもしれないが、5000円マイナスになるかもしれない。
この場合はリスクリワード「2」になります。(期待利益1万円÷期待損失5000円)
リスクリワードを意識したことが無い場合は、意識するようにしてみてください。
リスクリワードは2~3以上を狙えると良いですが、徐々に伸ばしていっても良いですよ。
まずは意識することから始めてみてください。

ただし、無理に引っ張ろうとすると、含み益が0になったり、マイナスになることもあるので注意してください。
先ほど出てきた「頭と尻尾はくれてやれ」の格言がここで活きてきますね。
当初の利確ポイントまで到達したら、含み益があるうちに利確しましょう。
そのまま伸びていく場合は、再度狙えるタイミングが来るまで待てば良いのです。
今まで勝ててなかったのだから、今までの考えを改めるべき時が来たと思って利確してください。

早めに全利確するのが「もったいない」と思う場合には、
ポジションの1/3~半分を利確すれば良いです。
その利確と同時に、損切設定(ストップロス)を建値に置いておけば勝ち確定です。

勝負で負け続けたら生き残れません。
生き残れないと勝負は出来ない。
トレードは「負け」をどうやって減らすかです。
「負け」が減れば、「勝ち」が残ります。

女神大先生
女神大先生

「分かる」と「行動できる」は、
明確に違うことも分かってくださいね

ぼく
ぼく

なんか今日は厳しいような…

女神大先生
女神大先生

頑張りすぎず、他のことで2~3日リフレッシュするのも良いですよ

まとめ:結局のところ自分の考え方次第

女神大先生
女神大先生

ポジポジ病の克服には強い意志が必要です。
結局のところは考え方次第にはなりますが。

ぼく
ぼく

分かってはいるんですけどね。なかなか…

女神大先生
女神大先生

こう思ってみてはどうでしょう。
「1年後のために生き残るトレードをする」
「相場は不滅なのだから、またチャンスは来る」と。

ぼく
ぼく

そうですね。
無駄なエントリーをしないように自制していきます。

女神大先生
女神大先生

では、今回はここまで。

ゆらりと空間が歪み、女神大先生は姿を消した。

今回の講義のふりかえり

ぼくは女神大先生の講義中にメモした内容を読み返し、今回教えてもらった内容を振り返った。

・ポジポジ病は病気(なのかもしれない)
・衝動的なトレードが問題
・勝率と、リスクリワードを意識する
・トレードしないことを心掛けて、負けを減らす
・女神大先生はポジポジ病に厳しい

ぼく
ぼく

もう明日はチャート見ないで寝よう。

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